ツァーリと大衆――近代ロシアの読書の社会史

2019年1月
巽由樹子
東京大学出版会

内容の紹介

読者の変遷がもたらす文化の変容こそが歴史の転換点につながることを明らかにし、近代ロシア像に再考をうながす。

著者のコメント

巽由樹子(大学院総合国際学研究院)
19世紀後半のロシアは、営利的な総合出版社が、今で言う写真週刊誌、オカルト誌、女性誌などの原型にあたる娯楽的な絵入り雑誌を刊行し、それを読む大衆が現れた時代でした。この「読書するミドルクラス」は、かつてのソ連時代の階級的な歴史観からは注目されてきませんでしたが、実はその存在が皇帝、インテリゲンツィヤ、民衆を軸とした近代ロシアの文化と秩序を変容させ、革命に至る背景を作ったのではないか、と論じた本です。


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