ナチズムは再来するのか?―民主主義をめぐるヴァイマル共和国の教訓

2019年6月
アンドレアス・ヴィルシングほか(編)板橋拓己・小野寺拓也(監訳)
慶應義塾大学出版会

内容の紹介

2015年の難民危機以降、ヨーロッパ各国では排外主義的なポピュリズムが台頭し、「民主主義の危機」などが叫ばれるようにもなっています。本書では、現在とヴァイマル共和国の状況が似ているとされるさまざまな様態を「ヴァイマル状況」と名付け、政治文化、メディア、政党システム、有権者、経済、国際環境、外国からのまなざしなど多面的な視点から、現在と当時を比較することはどこまで妥当なのかを、さまざまな専門家が検討しています。

監訳者のコメント

小野寺拓也(世界言語社会教育センター)
今年はヴァイマル共和国ができてからちょうど100年になります。
難民危機以降、世界のさまざまな国々で「民主主義の危機」が叫ばれるようになり、もしかすると私たちは、ナチ体制が成立する前の時期であるヴァイマル共和国と似たような状況にあるのではないかと感じる人たちが、増えてきています。
そんななかで本書では、現在の社会に対してヴァイマル共和国の経験からどのような教訓が得られるのか、はたまた得られないのかという問題を、さまざまな専門家が検討しています。
そもそも歴史とは一回限りの出来事ではないのだろうか、当時と今とでは時代状況が違いすぎるのではないだろうか、そんな時代と今を比較していったい何が得られるのだろうか・・・。さまざまな疑問が尽きることはありませんが、「歴史の教訓」という古くて新しい問題に関心がある方々に、是非読んでもらいたい一冊です。


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