アフリカの森の女たち――文化・進化・発達の人類学

2020年3月26日(発売:2020年4月13日)
ボニー・ヒューレット(著)服部志帆、大石高典、戸田美佳子(共訳)
春風社

内容の紹介

「ねえ、聞いて」――ある暑い午後、アメリカから来た人類学者の部屋を訪れた女性たち。少女時代、結婚、出産と子育て、喪失、そして老い――中央アフリカ共和国で隣り合って暮らす農耕民ンガンドゥと狩猟採集民アカの女性たちが人類学者に語る、「女になること」の意味。
女性たちの語りと文化・進化・発達の理論から、人間の多様性と普遍的特性が見えてくる。

訳者のコメント

大石高典(現代アフリカ地域研究センター/准教授)
この翻訳本の原題は『Listen, Here is A Story』で、「さあ、お話よ!」といったノリである。その題名の通り本書のメイン・ディッシュは、4人のアフリカの田舎で暮らす女性たちの語りである。読んでいくうちに、彼女たちの喜怒哀楽の経験、そこから得られた知恵、世にも奇想天外なお話などを通じて濃厚な生活世界のなかに引きずり込まれていくに違いない。恋愛、セックス、結婚、子育て、一夫多妻制の夫婦の間の確執、老後、死別と悲嘆、そしてグローバリゼーションと開発…。具体的な女性の人生を追ううちに、現代日本に生きる私たちが、少なくない課題をアカやンガンドゥたちと共有していることに気付くだろう。文化人類学、発達心理学、進化心理学、アフリカ地域研究などの専門知識や理論も出てくるが、著者と交流のある訳者3人でこれでもかというくらいに丁寧な訳注や解説を付けた。なお、原著の一部を2016年度から2019年度まで国際社会学部アフリカ地域専攻の英語の授業でテキストとして用いていたので、授業の中での受講生とのやり取りが翻訳を進めるうえで大きなヒントとなった。


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