シリーズ記述文法2 パラウク・ワ語

2020年3月30日/2020年4月9日
山田敦士
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所/くろしお出版

内容の紹介

中国、ミャンマー、タイの3カ国に渡って分布するワ語(オーストロアジア語族パラウン語派)のうち、中国雲南省南部に居住するエスニックグループによって話されるパラウク・ワ語を対象とした記述文法書。類型論的に孤立語タイプでありながら文法関係を示す標識となる語が少なからず機能する点で興味深いこの言語を、文法だけでなく音声・音韻や形態・品詞論、また複文構造に至るまで多数の例文を挙げながら記述・説明していく。孤立語研究のみならず一般言語学に寄与する知見も多く盛り込まれる魅力的な一冊。

本書は、アジア・アフリカ言語文化研究所「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築」(LingDy3プロジェクト)が中心となり、記述文法書をシリーズとして出版することが企画され、同研究所にこのシリーズの編集委員会を置き,くろしお出版から『シリーズ記述文法』として刊行されることになったものです。

シリーズ記述文法編集委員会のコメント

本シリーズの文法書は、執筆者みずからが現地調査に赴き、そこで得た一次資料をもとに研究し明らかにした文法体系をまとめた、いわゆる少数言語の記述文法書です。本シリーズの特徴は、これまでに十分には調査研究されてこなかった言語(方言)を対象としていること、対象言語の文法全体(音韻論を含む)を記述していること、信頼できる内容であり、専門性を高く保ちつつも、当該言語の専門家でない方にも理解できる記述となっていることです。

※本書を主業績とした「中国雲南省のワ語を中心とするタイ文化圏の言語と民族文化の一連の調査研究」により、著者の山田敦士氏に対し北海道民族学会2019年度特別賞が授与されました。


  • 山田敦士(日本医療大学、AA研共同研究員)

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