ヌマヌマ──はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選

2021年10月30日
ニーナ・サドゥール、ミハイル・シーシキンら12名(著)沼野充義、沼野恭子(編訳)
河出書房新社

内容の紹介

シーシキン、ペレ―ヴィン、プリレーピン、トルスタヤ、エロフェーエフ、ビートフらの作品を収め、現代ロシア文学の多様な魅力を映しだした短編集です。リアリズムの伝統を引き継ぐ作風から奔放な幻想・ファンタジーまで、繊細な心理を掘り下げた作品から大胆なポストモンダン的実験までいろいろなものが同居しており、活躍の目立つ女性作家も、マッチョでスキャンダラスな男性作家も登場します。ヌマヌマ・ユニット(沼野充義+沼野恭子)が厳選した12作品からなる「沼」アンソロジーをお楽しみください!

収録作品

① ニーナ・サドゥール(1950年生れ)「空のかなたの坊や」沼野恭子訳
② ミハイル・シーシキン(1961年生れ)「バックベルトの付いたコート」沼野恭子訳
③ マリーナ・ヴィシネヴェツカヤ(1955年生れ)「庭の経験」沼野恭子訳
④ ヴィクトル・ペレーヴィン(1962年生れ)「聖夜のサイバーパンク、あるいは「クリスマスの夜-117.DIR」沼野充義訳
⑤ オリガ・スラヴニコワ(1957年生れ)「超特急『ロシアの弾丸』」沼野恭子訳
⑥ エドワルド・リモーノフ(1943-2020)「ロザンナ」沼野充義訳(長編『ぼくはエージチカ』第9章)」
⑦ ザハール・プリレーピン(1975年生れ)「おばあさん、スズメバチ、スイカ」沼野恭子訳
⑧ タチヤーナ・トルスタヤ(1951年生れ)「霧の中から月が出た」沼野恭子訳
⑨ ヴィクトル・エロフェーエフ(1947年生れ)「馬鹿と暮らして」沼野充義訳
⑩ エヴゲーニイ・グリシコヴェツ(1967年生れ)「刺青」沼野恭子訳
⑪ アサール・エッペリ (1935-2012)「赤いキャビアのサンドイッチ」沼野充義訳
⑫ アンドレイ・ビートフ(1937-2018)「トロヤの空の眺め」沼野充義訳

編訳者のコメント

沼野恭子(大学院総合国際学研究院/教授)
1980年代末から2010年代にかけて、編訳者のふたりがそれぞれ文芸誌に翻訳紹介してきた最先端と思える作品を集めたら、現代ロシア文学の多様性を強く反映するアンソロジーができあがりました。「ロシア文学」に対するステレオタイプを破壊するのは、衝撃的にポップな表紙(!)だけではありません。現代ロシア文学ってこんなに色とりどりで、はちゃめちゃで、面白かったのか、と驚いていただけると嬉しいです。


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