マンガ版マルチスピーシーズ人類学

マンガ版マルチスピーシーズ人類学
2021年10月31日
奥野克巳、シンジルト(編)大石高典(分担執筆)
以文社

内容の紹介

文化人類学×マンガ、マルチスピシーズ民族誌×マンガ! !

これまでの人間中心主義的な記述を廃し、人間以外の「多種」との交流を描くマルチスピーシーズ民族誌。本書は、文化人類学における代表的な営みである「民族誌」の可能性を開く分野と、マンガという親しみやすい表現形式が出会った「マンガ版マルチスピーシーズ人類学」という新たな試みである。

20世紀にB.マリノフスキが唱えたフィールドワークのコアであるとされた「実生活の不可量部分」をマンガという自由闊達な表現によって、とらえようとする「人類学マンガ」を、本書では、8人の人類学者による8つのマルチスピーシーズ民族誌のマンガ化によって表現する。

出版社ウェブサイトより

執筆者のコメント

大石高典(大学院総合国際学研究院/准教授)
人間社会を思考の対象にしてきた文化人類学ですが、実は他の生き物やモノ、環境との関わりのなかにおいてこそ人間的なものが生成するという考えから民族誌に新たな展開が生まれています。民族誌の方法として、文章からは漏れてしまうものを捉え、表現する手段がさまざまに(映像、音、フィクションなど)探求されてきました。そうした中で、マンガ作品の形でフィールドでの観察や出来事を表現する人類学マンガというジャンルが生まれつつあります。今回の本は、ヒマラヤ、中米、モンゴル、東南アジア、アフリカ、日本などのフィールドでの話がマンガと解説付きでまとめられた一冊です。多くの人類学者が協働で作ったものは本邦初だと思います。フィールドワークや人類学に興味がなくても、ふつうに楽しんでもらえる内容になっていると思います。私は、自身がアフリカと日本を往復する中で経験した寄生虫との関わりについて寄稿しました。マンガ家のMOSAさんとの共同作業も新鮮で面白かったです。


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