インバウンド推進・地域活性化のためのスタディツアー in 山形


東京外国語大学では、日本の地方の魅力を海外に発信し、良質なインバウンドを推進し、地域活性化に資するための取組として、2018年度から山形県で、夏学期と冬学期それぞれ8日間程度のスタディツアー(以後「山形スタディツアー」という)を実施しています。山形スタディツアーは、3学部共通の「世界教養プログラム」において授業科目(夏学期・冬学期集中科目)として開講され、2単位が付与されます。

5月23日(木)〜28日(火)に今年度夏学期の参加者申し込み受付を行いますので、TUFS Todayで山形スタディツアーの取組を特集します。

山形スタディツアーに興味のある方は、5月22日(水)11:45-12:30、227教室で開催する学生説明会にぜひご参加ください!(研究講義棟227教室)

取組の目的

1.地方創生という社会への貢献

日本の各地で起きている少子高齢化による地方産業の後継者不足、「観光立国」といわれるにも関わらず、訪れる側も受け入れる側もお互いに十分な理解のないまま、日本の表面的な文化や景観を「観光化」させる現状の問題など、地方ではさまざまな問題を抱えています。

東京外国語大学の特色でもある世界諸地域への理解力や、さまざまな国からの外国人留学生の視点を取り入れ、これらの問題の解決に向かう糸口を見いだすために貢献することを第一の目的としています。

2.人材育成

国際的な視点と教養を基礎として世界で活躍する若い人材を育成するためには、自分たちが拠ってたつ日本社会の構造的な問題を理解し、問題解決の道筋を考える姿勢と思考力を身につけることが必要です。日本人学生と留学生とがともに日本社会の問題を見つめなおし、現地でともに考えることで、お互いに成長していくことをめざしています。

こうした目的のために、山形県、そして山形県の4つの自治体(寒河江市・白鷹町・高畠町・飯豊町)と連携協定を締結し、夏学期と冬学期にスタディツアーを実施しています。

事前学習

山形スタディツアーに参加する学生は、まず府中キャンパスにおいて、事前学習に参加します。事前学習では、山形県東京事務所、JTBグローバルマーケティング&トラベル、JETRO、内閣官房「まち・ひと・しごと創生本部」などの協力を得て、山形県に関する知識、インバウンドの現状と問題点、日本企業の海外進出などの専門知識を学びます。

地域活性化は「観光」でなし遂げられるものなのか、地域の方々のためになる「観光」とはどのようなものか、地方の産業を活性化するために地域の産物を海外に輸出するにはどのような工夫が必要か、などの問題意識をもちながら、理念と目標を踏まえたスタディツアーとなるよう事前学習を行います。

参加学生

2018年度は、夏学期は、寒河江市・白鷹町・高畠町で合計31人の学生(日本人学生23人・留学生8人)が、冬学期は、寒河江市・飯豊町で合計26人(日本人学生9人・留学生17人)の学生が山形スタディツアーに参加しました。

さまざまな国・地域からの留学生が参加しました。インドネシア、オーストラリア、カナダ、カンボジア、韓国、ギリシャ、コロンビア、ジョージア、タイ、台湾、中国、メキシコ、ハンガリー、フィリピン、米国、マレーシア、ミャンマー、ラオス、リトアニア、そして日本。さすが、東京外国語大学です。

現地での活動

事前学習でインバウンド推進と地域活性化についての知識を身につけ、山形県の各地域で、1週間の調査・実践に参加します。

2019年度夏学期は、寒河江市・白鷹町・高畠町・飯豊町で、9月24日から30日の6泊7日で実施します。

冬学期の予定は、10月に発表します。

なお、2018年度は、次のような学びと実践がありました。

寒河江市での学びと実践

  • 地域の観光資源の調査と提言
  • 観光物産施設での実習
  • ブルーベリーや夏野菜の収穫
  • 修験道の聖地として知られる葉山の登山道整備・雪フェスティバルでの東京外国語大学ブースの出展
  • 地元小学生との交流

白鷹町での学びと実践

  • 紅花摘み/紅餅づくり他農業実習
  • 手工芸(焼き物、養蚕染織)を通じた地域活性化の支援
  • 和菓子製造
  • 観光資源の発掘と発信

高畠町での学びと実践

  • 町内の食品加工製造企業(食肉加工、果物加工)の輸出促進提案
  •  JETRO協力ワーク
  • 昭和縁結び通り商店街活性化に向けた提案
  • 観光協会での実習
  • SNS等を通じた魅力発信

飯豊町での学びと実践

  • 町内の観光資源の調査と新たな観光開発の提言(JTBグローバルマーケティング&トラベル協力ワーク)
  • 町内米農家の現状調査と米輸出に向けた取組みの提案(JETRO協力ワーク)
  • 中津川地区雪祭りでの東京外国語大学ブースの出展
  • 中津川地区農家民泊での地域交流

事後学習、成果の還元

スタディツアー最終日には、各自治体でそれぞれ報告会を開催します。報告した成果をブログにまとめて公開しています。

スタディツアー終了後、個人レポートを作成し、実践と学びを振返ります。

府中キャンパスにおいても、成果報告会を開催して、参加自治体ごとの成果を発表します。

山形スタディツアー

参加学生が主体となり、山形スタディツアーのWebサイトを複数運営しています。下記の公式ブログから、リンクもはられています。ぜひご覧ください!

https://tufsyamagata.jp/

Special Thanks

山形スタディツアーは、多くの方の協力を得て実施しています。ご協力くださっている団体・個人の皆さまに、この場を借りて感謝を申し上げます。

  • 山形県関係者の皆さま
  • 高畠町の皆さま
  • 白鷹町の皆さま
  • 寒河江市の皆さま
  • 飯豊町の皆さま
  • 株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)およびJTB
  • 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)
  • 内閣官房「まち・ひと・しごと創生本部」
  • 山形スタディツアークラウドファンディングに寄付してくださった皆さま
  • 荒川詔四さん(株式会社ブリヂストン 相談役、株式会社キリンホールディングス 社外取締役、株式会社日本経済新聞社 社外監査役)
  • 東京外語会
  • 東京外国語大学留学生支援の会

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