グローバル・コミュニティ会合(モスクワ)での 「TUFS日露ビジネスネットワーク」の拡充と支援
2017年11月25日(土)、モスクワにて 「TUFSグローバル・コミュニティ会合」が開かれました。当地では2014年に続いて2回目となります。今回、同会合が開催される運びとなったのは、本学が平成29年度「大学の世界展開力強化事業(ロシア)」の採択校の1つに選ばれたのに伴い、本学の代表団がモスクワを訪問する機会を捉えてのものです。
そもそもモスクワ訪問の最大の目的は、日露間の学生交流をさらに活発化させるためにモスクワの各協定校と詳細な打ち合わせを行うことにあるとともに、同事業のもう1つの主要な柱である、モスクワにおいて日露学生のために用意するインターンシップ機会について、同地に進出している日系企業や日本政府系団体に学生の受け入れを打診すること、あるいは既にご賛同いただいているところとは、インターンシップ実施の具体的内容について話し合うことでもありました。
短い出張期間で、個別にお会いできる企業・団体の数は限られています。大学とのアポイントの合間を縫って面談の予定が入れられたのは4つの企業、2つの団体でした。 そこで、モスクワに在留している本学の卒業生を組織した「東京外語会モスクワ支部」が、本学の留学生も招待し、年に数回開いている懇親会(モスクワ外語会)をベースにしたグローバル・コミュニティ会合を催すことで、様々な業種の企業・団体に勤務する卒業生に一堂に会してもらい、本事業を支援する「TUFS日露ビジネスネットワーク(ビズネット)*」の拡充を効率良く行い、さらに留学生とのコミュニケーションの場とすることにしたものです。
そのため会合では、OB・OGにはビズネットに積極的に参加し、彼らの勤務先で留学生のためのインターンシップ受け入れを要請しました。 一方、学生に対しては、彼らにとって外国であるロシアでインターンシップを経験する意義や注意事項を説き、また自分たちが社会人となってからは、自分が受けたと同様のサポートを後輩たちに提供するため、将来自ら進んでビズネット活動に参画するよう促しました。
会合には、匂坂理事・事務局長のほか、大学の世界展開力強化事業(ロシア)事業責任者である沼野恭子教授(大学院総合国際学研究院、ロシア文学、ロシア文化)、鈴木義一教授(大学院総合国際学研究院、現代ロシア地域研究、経済史、比較経済体制論)らが、東京外語会モスクワ支部からは城(たち)芳久支部長をはじめ、帰国留学生を含めた17名が参加しました。また、本学からロシアに留学中の学生12名も加わり、計35名が集いました。
このようにして概ね初期の目的を達成することができました。
※ TUFS日露ビジネスネットワークとは、本学の世界展開力強化事業(ロシア)の実施を OB・OGの立場から支援していただくため、卒業生のうちロシアビジネスに関わっている、あるいはご経験のある方々の集合体です。本学の在校生・留学生からのキャリア相談に乗り、彼らにロシアビジネスについて語り、所属企業・団体で後輩たちにインターンシップの機会を与える、あるいは与えるための橋渡しをする等々の支援が期待されています。