柴田勝二(しばたしょうじ)
1956年生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。明治・大正期から現代にいたる近代文学を幅広く研究・評論している。著書に『三島由紀夫 作品に隠された自決への道』(祥伝社新書、2012年)、『中上健次と村上春樹――〈脱60年代〉的世界のゆくえ』(東京外国語大学出版会、2009年)など。
「大きな物語」としての〈60年代〉をくぐりぬけて作家となった中上と村上。
かれらは時代とどう向き合い、時代をどう描いてきたのか。
ふたりの差異と重なりを緻密に読み解き、ポストモダンの様相を浮かび上がらせる画期的文学論!
(装幀=細野綾子)
*日本図書館協会選定図書
【第1部】
"六〇年代"への葬送(転移する暴力―『岬』への系譜
"動物"を殺す話―『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』
と六〇年代
重層する現代と古代―『枯木灘』の時空)
【第2部】
"終わり"の彼方へ(反転する物語―『羊をめぐる冒険』と
"漱石"の影
"天皇"のいない世界―『地の果て至上の時』の象徴界
"終わりの後"の物語―『世界の終りとハードボイルド・
ワンダーランド』とポストモダン批判)
【第3部】
アジアと歴史への眼差し(遍在する「底」
―『ねじまき鳥クロニクル』『アフターダーク』における暴力
殺し、交わる相手―『海辺のカフカ』における過去
"力"への憧憬―『異族』とポストモダンの天皇)
柴田勝二(しばたしょうじ)
1956年生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。明治・大正期から現代にいたる近代文学を幅広く研究・評論している。著書に『三島由紀夫 作品に隠された自決への道』(祥伝社新書、2012年)、『中上健次と村上春樹――〈脱60年代〉的世界のゆくえ』(東京外国語大学出版会、2009年)など。
・『週刊読書人』2009年7月3日号 書評 井口時男(文芸評論家)
・『東京新聞』2009年6月28日付 書評 井口時男(文芸評論家)ほか
・『出版ニュース』2009年6月上旬号 紹介
・『週刊読書人』2009年10月2日号 書評
・『西日本新聞』2009年7月12日付 紹介 井口時男(文芸評論家)
・『北海道新聞』2009年7月26日付朝刊 書評 井口時男(文芸評論家)
【版・貢】
四六判・上製・352頁
【ISBN】
978-4-904575-03-1 C0095
【出版年月】
2009年3月31日発売
【付 属】
-
本体価格
2500円(税抜)