Pieria(ピエリア)とは、ギリシア神話の舞台オリュンポス山北麓の地名で、 人間の芸術・知的活動を司る女神ムーサ(ミューズ)たちの生誕の地とされています。
混迷の度を深める世界にあって、たしかな知識と柔軟な思考、 そして豊かな精神を育んでゆきたいという思いを込めて名付けました。
Pieria Booksは、東京外国語大学出版会の叢書として、国際性・学際性に富んだ多彩なテーマを広く社会に発信し、来るべき時代を照らす松明となることをめざしてまいります。
はじまりの書物―アルドゥスに倣いて
無限と円環―ボルヘス「砂の本」
書物の迷宮―ボルヘス「バベルの図書館」1
焚書の想像力―ボルヘス「バベルの図書館」2
口誦から文字へ―ボルヘス『ボルヘス、オラル』
砂漠と書物―ジャベス『書物への回帰』
ユダヤ人、詩人、亡命者―ジャベス『問いの書』
書物のゆらめき―ページネーション考1
手稿から頁へ―ページネーション考2
理性の森に降り積もる雪―ベンヤミン「本を読む子供」
ページに掛かる蜘蛛の糸―ベンヤミン
「幼年期の本」「学級文庫」
摸倣、交感、墨書―ベンヤミン「摸倣の能力について」
触覚と幼年期―ベンヤミン「字習い積み木箱」
月形の角をもった、動じない牛―グリッサン「世界の本」