近現代アジアの優れた文学作品を翻訳で紹介するシリーズ。
東京外国語大学出版会のアジア文学シリーズ『物語の島 アジア』第二弾の作品は、 カンボジア国内でも著名な知識人・作家としても人気のチュット・カイの傑作三編。
文学作品として楽しめるだけでなく、歴史的・文化的にも当時のカンボジアを知る事が出来ます。 1950年〜1970年代のカンボジアの激動期における民衆の生活が読み取れる作品です。
数少ないカンボジア文学にふれるきっかけになる一冊です。
人はなぜ子どもの頃を振り返り、その風景を眺めたくなるのか。
フランス植民地時代からクメール・ルージュの時代、 豊かな自然のなかで人々がおおらかに暮らす故郷を舞台に、
カンボジアの激動の歴史と過酷な運命を生き抜き、難民としてフランスへ渡った作家が、
ユーモアとアイロニーと愛惜を込めて煌めく幼少時代の思い出を描く傑作三篇。(装幀=桂川潤)
近現代アジアの優れた文学作品を翻訳で紹介するシリーズ。
東京外国語大学出版会のアジア文学シリーズ『物語の島 アジア』第二弾の作品は、 カンボジア国内でも著名な知識人・作家としても人気のチュット・カイの傑作三編。
文学作品として楽しめるだけでなく、歴史的・文化的にも当時のカンボジアを知る事が出来ます。 1950年〜1970年代のカンボジアの激動期における民衆の生活が読み取れる作品です。
数少ないカンボジア文学にふれるきっかけになる一冊です。
チュット・カイ(Chuth Khay)
1940年、カンボジアのコンポンチャム州に生まれる。首都プノンペンの名門シソワット高校卒業後、法科大学に進学。各地の高校でフランス語教師を勤め、1973~74年には法科経済大学の学長を務める。ポル・ポト政権下を生き抜き、1980年に難民としてフランスに渡る。その後もフランスで、フランス語・カンボジア語による執筆活動を続けている。主な著作に小説『怪談』(1973)のほかComment J’ai Menti Aux Khmers Pouges(Editions L’Harmattan,2004)などがある。
岡田知子(おかだ ともこ)
東京外国語大学総合国際学研究院准教授。専門はカンボジア文化、文学。著書に『カンボジアを知るための62章』(共編著、明石書店)、訳書にパル・ヴァンナリーレアク『カンボジア 花のゆくえ』(段々社)、『現代カンボジア短編集』『地獄の1366日 ――ポル・ポト政権下での真実』(ともに財団法人大同生命国際文化基金)などがある。
【ジャンル】
文学(小説)・翻訳
【シリーズ】
〈物語の島 アジア〉
【版・貢】
四六変型判 並製 261頁
【ISBN】
978-4-904575-37-6 C0097
【出版年月】
2014年6月30日発売
【付 属】
-
本体価格
2400円(税抜)