(やまぐち・まさお)1931〜2013 文化人類学者。
東京外国語大学、静岡県立大学、札幌大学で教授を歴任。西アフリカ、エチオピア、インドネシア、メキシコ、カリブ海諸国、韓国等の世界各地でフィールドワークを行った。「道化・トリックスター」の分析、「中心と周縁」理論、「敗者学」等を通じて、国内外の思想界に深い衝撃をあたえ、その広い学識は、文学・芸術等の分野にも多くの影響を及ぼした。
主な著作に『人類学的思考』、『アフリカの神話的世界』、『本の神話学』、『道化の民俗学』、『歴史・祝祭・神話』、『文化と両義性』、『「挫折」の昭和史』、『「敗者」の精神史』、『内田魯庵山脈』などのほか、『山口昌男著作集』(全5巻)がある。