本書の特長
◎ナマの授業を直に体験できるDVD
プロ通訳者がどのようにノートテーキングを実践しているのかを詳しくDVDで解説。ノートテーキングにもとづく訳出例も示し、ESITを卒業したプロ通訳者が母語の英語に通訳したときのノート例も収録。教本では両校の学生によるノートテーキングの実例を紹介。実務につきながら将来教職をめざす人たちの参考書としても最適です。
◎実技指導の現場からのスピーチ例を収録
ESITおよび東京外国語大学大学院の教授陣が、実際に授業で使ったスピーチ教材をそのまま使用。あたかも両校の教室で講義を受けているかのような、臨場感あふれる体験ができます。
◎逐次通訳の理論的背景を丁寧に解説
逐次通訳を行う上で必要とされる理論的背景を、実例を挙げながらわかりやすく解説。実技面からだけではなく理論面からも、通訳行為を深く学ぶことができます。
著者紹介
ベルジュロ伊藤宏美(Hiromi ITO-BERGEROT)
1979 年ESIT 卒業。以来パリをベースに会議通訳・翻訳に従事。1983 年AIIC(国際会議通訳者協会)正会員となる。この時期より2001 年まで、日仏公式行事おける仏政府側通訳者として首脳・閣僚の会談、日仏外交協議等の通訳を務める。また、仏外務省と経済財政省の翻訳部の依頼で、日仏協定案その他の文書の翻訳、仏国債庁発行のフランス国債年報・月報の日本語訳を担当。1980 年代半ばよりESIT で仏・英→日本語の通訳演習指導に当たる。2006 年12 月博士号取得。日本通訳翻訳学会会員。訳書にD. セレスコビッチ著『会議通訳者─国際会議における通訳』(研究社)。
鶴田知佳子(Chikako TSURUTA)
東京外国語大学大学院教授(国際コミュニケーション・通訳専修コース)。NHK 衛星放送、CNN の同時通訳者、会議通訳者。日本通訳翻訳学会会員。AIIC(国際会議通訳者協会)会員。CFA(アメリカ公認証券アナリスト)。小学校後半のアメリカ滞在など海外在住経験12 年。金融業界で10 年の勤務経験の後に通訳者となり、目白大学助教授を経て現職。著書に『リーダーの英語』『ダボス会議発 世界金融トップの英語』(以上、柴田真一との共著、コスモピア)、『オバマ流世界一のスピーチの創りかた』(マガジンハウス)などがある。
内藤 稔(Minoru NAITO)
東京外国語大学助教。モントレー国際大学大学院・会議通訳課程修了。日本通訳翻訳学会会員。日本経済新聞社編集局記者、大手外資系企業での社内通訳・翻訳者を経て現職。会議通訳者。訳書に赤羽恒雄/アンナ・ワシリエバ編『国境を越える人々─北東アジアにおける人口移動』(共訳、国際書院)。
メディア・書評・紹介記事・イベントなど
・『通訳・翻訳キャリアガイド 2011』 2010年8月20日号 紹介
・国際交流基金 日本語教育通信『本ばこ』(ウェブサイト) 2010年6月25日付 紹介
・『通訳者・翻訳者になる本 2011』(ムック) 2010年1月刊 紹介
・『週刊ST』2009年11月27日号 紹介