【著者】
ファム・コン・ティエン(Phạm Công Thiện)
1941年、ベトナム南部ミィトー生まれ。詩人、思想家。小学校を退学後、10代半ばより執筆活動を始める。評論集『文芸と哲学における新たな意識』(1964年)、詩集『蛇の生まれ出づる日』(1966年)、思想書『深淵の沈黙』(1967年)、小説『太陽などありはしない』(1967年)といった1960年代半ばより発表された一連の著作によって、ベトナム戦争当時の南ベトナムで話題となり時代の寵児となる。1966年から1970年まで仏教系私立大学万行大学文学・人文科学学部の学部長を務める。1970年に南ベトナムを去るのと同時に断筆。1975年から1983年までフランスのトゥールーズ大学で西洋哲学の助教授を務めた後、アメリカに移住。1987年に執筆活動を再開し、小説『地上における荒廃した一夜の果てへ』(1988年)、詩集『一切頂上には寂静』(2000年)の他、文学・哲学・仏教思想に関する多くの著作を発表。2011年、テキサス州ヒューストンにて没。
【訳者】
野平宗弘(のひら・むねひろ)
1971年生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院講師。専門はベトナムの文学・思想。著書に、『新しい意識 ベトナムの亡命思想家ファム・コン・ティエン』(岩波書店、 2009年)、『バッカナリア 酒と文学の饗宴』(共著、成文社、2012年)、翻訳書に、井筒俊彦『禅仏教の哲学に向けて』(ぷねうま舎、2014年)、ヘンリー・ミラー『ヘンリー・ミラー・コレクション15 三島由紀夫の死』(共訳、水声社、 2017年)などがある。