著者紹介
チョン・ソンテ
1969年、韓国全羅南道高興郡に生まれる。中央大学芸術学部文芸創作科在学中に、都市と地方の間に横たわる問題について方言を効果的に用いて描いた「鶏追い」(『実践文学』1994年秋号)で実践文学新人賞を受賞し文壇デビュー。以降、着実な創作活動を続け、2008年より中央大学で後進の指導にあたる。2021年より国立順天大学文芸創作科教授。本著は作家の四作目の短篇集にあたり、収録作「釣りをする少女」で現代文学賞(2011年度)、短編集として李孝石文学賞、韓国日報文学賞(ともに2015年度)を受賞した。
訳者紹介
吉良佳奈江
東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程在籍中。法政大学講師。専門は韓国近現代文学。主な翻訳にチャン・ガンミョン『韓国が嫌いで』(ころから、2020年1月)、チョン・ミョングァン「退社」『たべるのがおそい』7号(2019年7月)など。
メディア・書評・紹介記事
・『統一日報』2021年6月23日:懸命に生きる人々の日常を通して「記憶と境界」の危うさを描く短編集
・『図書新聞』2021年8月14日:政治社会の表裏にリンクする個人の生――暴力を覆す優しさや労りの陰にもう一つの暴力を見ているようだ 林浩治
・『週刊読書人』2021年8月20日:安易な「共感」を拒む気配――似ているようで別の物語を生きる私たちに突きつけられるもの 八木寧子
・『民主文学』2022年11月1日:『二度の自画像』に描かれた「美しい人」松木新
【イベント】
・Readin’ Writin’ BOOK STORE、オンライン 2021年9月3日
『『二度の自画像』刊行記念トークイベント アジア文学を読む「喜び」と「悲しみ」と』”
吉良佳奈江、今井昭夫
Readin’ Writin’ BOOK STORE主催
・オンライン 2021年10月5日
『合評会『二度の自画像』』
吉良佳奈江、今井昭夫、柳川陽介 司会:野平宗弘
東京外国語大学総合文化研究所主催、東京外国語大学出版会共催
・法政大学市ヶ谷キャンパス 2022年12月3日
法政大学FICオープンセミナー「日韓作家との対話――Dialogue with Writers」
チョン・ソンテ、中沢けい
法政大学国際文化学部主催