トランスギャルド叢書『ここにあることの輝き』『それぞれの戦い』刊行記念
荒原邦博さん×西岡あかねさんトークイベントを開催いたします。
女性が芸術家になること
――フランスとドイツの女性作家が私たちに伝える希望と苦悩
『ここにあることの輝き パウラ・M・ベッカーの生涯』訳者 荒原邦博さん
『それぞれの戦い エミー・バル=ヘニングス、クレア・ゴル、エルゼ・リューテル』訳者 西岡あかねさん
フランスの作家マリー・ダリュセックが描く、女性画家の燃えるような生涯。そしてドイツの作家アンナ・ラインスベルクによる、三人の女性アヴァンギャルド芸術家たちの戦いの軌跡。
二つの作品に共通するのは、20世紀初頭という時代を、女性として、芸術家として、すべてを越えて生き延びようとした女性たちの姿。彼女らの声を、二人の女性作家ダリュセックとラインスベルクはどう語り、描き出すのか。
女性が声をあげることの困難さは、近年の#Me Tooの盛り上がりを見ても決して過去の問題ではありません。女性が芸術家になること、フランスとドイツの女性作家が私たちに伝える希望と苦悩について、それぞれの作品を訳した二人の翻訳者が語り尽くします。
荒原邦博(あらはら くにひろ)
東京外国語大学大学院教授。専門は近現代フランス文学、美術批評研究。著書に『プルースト、美術批評と横断線』(左右社、2013年)、共著に『ジュール・ヴェルヌとフィクションの冒険者たち』(水声社、2021年)、『アンドレ・マルローと現代』(上智大学出版、2021年)、『プルーストと芸術』(水声社、2022年)、翻訳にヴェルヌ『蒸気で動く家』、『ハテラス船長の航海と冒険』(インスクリプト、2017年、2021年)、ミシェル・ビュトール『レペルトワールⅠ・II・III』(共訳、幻戯書房、2021年、2023年)などがある。
西岡 あかね(にしおか あかね)
東京外国語大学大学院准教授。専門は近現代ドイツ文学、比較文学。著書に著書にDie Suche nach dem wirklichen Menschen (Königshausen & Neumann, 2006)、共著にÄsthetik – Religion – Säkularierung II (Wilhelm Fink, 2009)、Flucht und Rettung (Metropol, 2011)、Kulturkontakte (Transkript, 2015)、『男性性を可視化する』(青弓社、2020年)などがある。
日時
2023年12月13日(水)18:30〜(18:10開場)
場所
・紀伊國屋書店
・新宿本店
・3階アカデミック・ラウンジ