出版会×図書館企画
『凍れる美学――定家と和歌についての覚え書き』出版記念展
古今に冠絶した稀世の手練れ、藤原定家の「歌作り」を、
和歌史という限定されたコンテクストから解き放ち、
東西古典詩というより広い世界へと導く――新しい和歌論。
「定家という詩人は、一二世紀から一三世紀にかけての東西古典詩史の上で、最もまばゆい光芒を放った詩人ではなかろうか。」(本書より)
四六変形判・並製・312頁 2600円+税
978-4-910635-15-6 C0095
【著者】
沓掛良彦(くつかけ・よしひこ)
1941年生まれ。早稲田大学露文科卒業。東京大学大学院博士課程修了。現在東京外国語大学名誉教授。文学博士。元西洋古典文学専攻。
藤原定家 天才詩人が創造した、“たぐひなき美遊の世界”
八〇年に及ぶ生涯で、四二〇〇首余りの和歌を詠んだ天才詩人・藤原定家は、王朝文化が終焉を迎えた暗黒の時代、詩的言語としての日本語の可能性を極限まで追求し、あの象徴性を帯びた形而上的なまでの詩的宇宙を創り上げた。
定家が詩作の原理とした「本歌取り」の技法を、『伊勢物語』や『源氏物語』といった日本の古典、さらに東西古典詩との比較など、さまざまな角度からご紹介します。
展示
会期:6月30日(月)~7月10日(木)
会場:東京外国語大学附属図書館2階
●開館時間中はいつでもご覧いただけます。
●館内では関連図書の展示・貸出を行います。
新刊記念出版記念展(5月19日~7月10日)は、4冊連動企画です。
会期中、東京外国語大学生協購買書籍部ハッチポッチに、4冊の特設コーナーを設置していただいています。
『不平等のコスト』展
5月19日(月)~5月29日(木)、ブックトーク5月23日(金)
『アヴァンギャルドとジェンダー』展
6月2日(月)~6月12日(木)、ブックトーク6月12日(木)
『地球の文学』展
6月16日(月)~6月26日(木)、ブックトーク6月20日(金)
『凍れる美学』展
6月30日(月)~7月10日(木)