アレクシエーヴィチとの対話──「小さき人々」の声を求めて

2021年6月25日
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、鎌倉英也、徐京植、沼野恭子(著)
岩波書店

内容の紹介

ジャーナリストとして初めてノーベル文学賞を受賞したベラルーシのロシア語作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ。彼女の創作の道のりと極意を、NHK同行取材記録のほか、充実した講演・対談・評論によって明らかにする。
「ドキュメンタリー文学」「証言文学」の手法とは何か。『戦争は女の顔をしていない』や『チェルノブイリの祈り』はいかに書かれたか。「人々の声、感情、魂が、『文学』になるとき」を探る書。

著者のコメント

沼野恭子(大学院総合国際学研究院/教授)
2016年、本学は、「小さき人々」の声を掬いあげ多声的(ポリフォニック)な作品で「赤いユートピア」の内実を世に問い続けてきたアレクシエーヴィチ氏を招き、名誉博士号を授与しました。本書には、そのときの記念講演「あるユートピアの物語」と2015年のノーベル文学賞受賞講演「負け戦」が収められています。
また、20年の長きにわたって彼女に同行取材してきたNHKエクゼクティブ・ディレクター鎌倉英也氏の渾身の取材記、作家徐京植氏とアレクシエーヴィチ氏との対話と手紙、そして彼女の作品をめぐる沼野恭子の論考などが収録されています。
鎌倉さんはアレクシエーヴィチとともにベラルーシはもちろんのこと、ウクライナ、オムスク、ペテルブルグ、福島でロケをし、素晴らしい番組を何本も制作してきた映像作家です。本書は、その壮大な旅の軌跡を描き、折々で私たちが交わした「対話」をまとめたものといえます。なお、鎌倉さんには本学にて、毎年秋学期のリレー講義「表象文化に触れる」で映像文化についての講義をご担当いただいています。


前のページに戻る

to top - トップに戻る