外大のある地域の魅力を発信する、国際日本学部「多文化コラボレーション」授業

東京外国語大学は、2019年4月に3つ目の学部として「国際日本学部」を新設しました。本学部の1年次生の共通科目である「多文化コラボレーション」授業において、日本人学生と留学生により構成される8グループが地域の魅力を発信するために、関係各所の調査・取材を行い、ミニ番組(動画)を制作しました。

このたび、大学公式YouTubeチャンネル「TUFS Channel」において、各グループが制作したミニ番組を公開しましたので、一挙ご紹介します!

まずそのまえに、本授業の概要や実施方法などをご紹介します。

主体性・行動力・発信力を身につける

今回発表する「ミニ番組」は、国際日本学部1年生の必修科目「多文化コラボレーション」の課題として制作されたものです。日本人学生と留学生が、身近な問題の解決に向けたプロジェクトを立案し実施することで、主体性・行動力・発信力を身につけるだけでなく、「多文化化する日本の問題解決に資する協働力・共生力を備えた人材」の育成を図ります。

協働する手法を学ぶ

  1. 母語を含めた文化的背景を異にする多文化チームでグループワークを行います。
  2. テーマごとに学生が主体となって現地調査、専門家へのインタビューを行います。
  3. 取材した内容をふまえてミニ番組の制作と発表を行います。

キャンパスを飛び出しフィールドワーク

  1. 府中市・調布市・三鷹市など東京外国語大学の周辺地域に関わるテーマを設定し、そのテーマについて深く掘り下げて知るために、具体的な調査地、調査相手、調査方法を自分たちで考えます。
  2. 実際に調査地に赴き、グループで協力して専門家にインタビューをしたり、見学をしたりします。
  3. そこで調べた結果を学期末にレポートとして提出します。

発信力を鍛える

  1. 現地調査と並行して、そのテーマに関わる場所や人物や事象の魅力を内外に発信するために、どのような番組を制作すれば関心をひけるかを自分たちで考えます。
  2. その魅力をアピールする番組を制作するために、①どのような企業を想定してスポンサーとして設定するのか、②どのような内容の番組にするのか、③どのように撮るのかなどを企画書にまとめて発表し、専門家のコメントを得ます。
  3. 実際に撮影を行い、日英語で編集し、TV番組を制作します。

小さな異文化体験の積み重ね

国際日本学部1年生の全学生、82名。本学部は、日本人49名に対して留学生が33名と、留学生の割合がかなり高い学部です。留学生の中には、まだ日本語がそれほどできない人もいますし、日本人学生にも英語でのコミュニケーションに自信のない学生もいます。

出身地域もさまざまです。スロバキア、オーストラリア、韓国、ノルウェー、モンゴル、シンガポール、インドネシア、米国、中国、マレーシア、スリランカ、台湾、タイ、日本(順不同)

さまざまな文化背景をもつ多文化な学生が仲間となり、一つの課題に取り組みました。その中でお互いが小さな異文化体験を積み重ねてミニ番組を完成させました。

ミニ番組を一挙紹介!

それでは、制作したミニ番組をご紹介します!

(グループ5の動画は、諸事情により公開が遅れております。)

発表会当日は、テレビ朝日の松井英光氏(広報局お客様フロント部)と長田明氏(テレビ朝日広報局長)のご協力を得て、各グループの作品に、視聴率予想・スポンサー満足度を点数で出していただきました。

まずは上位3位からご紹介し、続いてグループ順にご紹介します。

最高得点を得たのは、「歴史」班。「歴史」班は、西武鉄道を想定スポンサーとした恋愛ドラマを制作しました。エクアドル、韓国、ブラジル、日本を出身地とする学生がグループを組み、東京大空襲・戦災資料センターや府中市ふるさと文化財郷土資料館などを取材、調布飛行場、西武多摩川線白糸台駅、大沢の里水車経営農家、白糸台掩体壕、江戸東京たてもの園、武蔵野の森公園などをロケ地として番組を制作しました。

1位 Group 6:歴史

作品タイトル「花、水迎ふ ーSearch Through Timeー」

想定スポンサー:西武鉄道

  • 撮影場所:調布飛行場、西武多摩川線白糸台駅、大沢の里水車経営農家、白糸台掩体壕、江戸東京たてもの園、武蔵野の森公園
  • 取材先:東京大空襲戦災資料センター、ふるさと文化財郷土資料館、法政大学中学高等学校 牛田守彦教諭、
  • グループ学生出身地域:エクアドル、韓国、ブラジル、日本

2位 Group 8:農業

作品タイトル「ベジ探偵みやび」

想定スポンサー:ヤマザキ

  • 撮影場所:府中市四谷/府中市本宿町/府中市若松町 の農家
  • 取材先:府中市内の3件の農家
  • グループ学生出身地域:韓国、米国、台湾、日本

3位 Group 7:地域振興

作品タイトル「調布市ぎ(超ふしぎ)なペギーの冒険」

想定スポンサー:鬼太郎茶屋

  • 撮影場所:深大寺、鬼太郎茶屋、青木屋
  • 取材先:青木屋、調布市⽣活⽂化スポーツ部産業振興課
  • グループ学生出身地域:ハンガリー、ブラジル、タイ、インドネシア、韓国、日本

Group 1:伝統文化

作品タイトル「神様からの贈り物」

想定スポンサー:ひらい衣裳店

  • 撮影場所:大國魂神社、東京外大構内
  • 取材先:大國魂神社
  • グループ学生出身地域:スロバキア、オーストラリア、韓国、ノルウェー、日本

Group 2:芸術

作品タイトル「まひろチャンネル in 府中」

想定スポンサー:出光興産

  • 撮影場所:府中の森芸術劇場、府中市美術館、アートスペースカフェ・メルドル、府中の森公園
  • 取材先:府中市美術館、メルドルオーナー
  • グループ学生出身地域:モンゴル、韓国、シンガポール、日本

Group 3:観光

作品タイトル「Let’s go 競馬場」

想定スポンサー:インスタグラム社

  • 撮影場所:東京競馬場
  • 取材先:JRA東京競馬場
  • グループ学生出身地域:インドネシア、米国、中国、韓国、日本

Group 4:スポーツ

作品タイトル「We still don’t know the town we’ve lived in」

想定スポンサー:京王電鉄

  • 撮影場所:武蔵野の森公園、味の素スタジアム、スポーツ&ライブカフェchoito
  • 取材先:府中市政策総務部政策課、スポーツ&ライブカフェchoito、調布市生活文化スポーツ部産業振興課
  • グループ学生出身地域:マレーシア、スリランカ、台湾、韓国、日本

Group 5:産業

作品タイトル「覗いてみよう調布の魅力」

想定スポンサー:Canon

  • 撮影場所:味の素スタジアム、武蔵野の森スポーツプラザ、魚亥子、熱々鉄器ぎょうざ家
  • 取材先:調布市生活文化スポーツ部産業振興課
  • グループ学生出身地域:韓国、オーストラリア、中国、タイ、日本

謝辞

本授業の実施にあたっては、多くの個人・団体様にご協力をいただきました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。

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