[COIL型授業] 被災地福島に関するCOIL型セッションを行いました(TUFS & CSUN)2020.02.12
2020.02.19
2020年2月12日(水)に、東京外国語大学の田代純一先生・福田彩と、カリフォルニア州立大学ノースリッジ(CSUN)のJunliang Huang先生の2大学の教室を接続し、COIL型授業にてオンラインセッションを行いました。東京外国語大学では、インターンシップ科目としてCOIL4のハザード・スタディーズのテーマに基づき、福島の被災地でのボランティアワークの就業体験科目を行いました。CSUNのHuang先生の授業では、福島の震災後文学のことを扱っていましたが、福島が現状どうなっているかということは、多くの情報が日本語でしか提供されていないこともありアメリカではなかなか調べようがありませんでした。そこで、現地に訪問し現地の人と交流した東京外国語大学の参加者が福島の現状を報告するセッションを行いました。参加者は、2011年3月11日の東日本大震災のボランティアワークだけでなく、2019年10月に起こった台風による大規模な洪水の被害に対しても仕事を行なったので、多様な報告をすることができました。もちろん参加者が経験したこと、会った人は福島の全ての人ではありませんが、CSUNの参加者からは、たくさんの質問が出て、活発な議論・交流が行われました。CSUNからは、「原発事故の補償を巡った福島の人々の間での対立構造を初めて知った」ということや、「福島はもう荒廃していると思ったが、放射線量などを計りながら安全に気をつけて農業を再興している人たちや、地域振興のために商業施設を作っている人たちがいることを知り、希望が見えた」などの意見が聞かれ、日本の情報発信、日本理解促進の一助となりました。