■ 交流プログラムの実施状況
交流プログラムにおける学生のモビリティー
○ 日本人学生の派遣
・ 短期派遣: モスクワ国立大学とトベリ国立大学の2大学で学ぶ“Two Cities – Two Universities Program”と極東連邦大学(ウラジオストク)のロシア語コースへの参加を通じ、語学だけでなく、ロシアの文化や伝統についての知識を深めました。
・長期派遣:ロシア語の授業のほか、ロシアの外交政策、法律体系や文化、経済等を履修しました。また、多岐にわたる業種・類型のインターンシップへの参加が、日露ビジネスの現場を学び、学生各人が伸ばすべきスキル、獲得すべき知識を認識する良い機会となり、高い目的意識を持って留学生活を送ることができました。
○ 外国人学生の受入
・短期受入:第1回日露ビジネスサマースクールを開催し、計画を3名上回る29名の学生を6連携校から迎えることができました。語学能力向上を図る「日露タンデム学習」、ロシア語による授業で日本についての理解を深める「国際日本学」の2部構成で、参加学生の満足度は非常に高かった。また本学の学生と交流を深めることができました。
・長期受入:日本語に加え、日本の文化及び社会関連科目を中心に学び、我が国の文化・社会・経済について受入学生の理解が深まりました。
■ 質の保証を伴った大学間交流の枠組形成に向けた取組
・3月にプログラムコーディネーターが6連携校を訪問し、本プログラムの実施状況について報告し、意見交換を行いました。特に、受入学生が本学で修得した単位をロシアの所属大学で認定する「単位互換」について状況確認を行い、各連携校から前向きな対応を引き出すことができました。
■ 外国人学生の受入及び日本人学生の派遣のための環境整備
(ロシア6連携校学生の受入)
・受入の準備、到着してから帰国まで、プログラムコーディネーターと留学支援共同利用センターの連携を密にし、きめ細やかなサポートを行いました。
(本学学生の派遣)
・現地(在モスクワ)コーディネーター、国立研究大学高等経済学院に設置した Global Japan Office(GJO)によるインターンシップのサポート等派遣学生への支援体制を継続しました。派遣前、ロシアに特化した危機管理説明会を新たに行いました。
■ 事業の実施に伴う大学の国際化の状況、情報の公開、成果の普及
・(国際化)事業実施により派遣・受入学生の絶対数と日露の学生が交流する機会が飛躍的に増えました。
・(情報の公開、成果の普及)本交流プログラムの広報・情報発信のためのホームページをより見やすくするとともに内容を充実させました。インターンシップ、実学教育、交流活動等、本事業の取組実績をリアルタイムで発信しました。
■ グッドプラクティス等
・本学のロシア語専攻学生が到達すべき外国語力基準(ロシア語・英語)、履修すべきビジネス関連科目、参加すべきインターンシップを明確に可視化したRJIプログラムの導入により、学生の参加意欲が高まりました。
・多種多様なインターンシップを日本国内及びロシアで実施することができました。ロシア国内で24件、延べ95名、日本国内で15件、延べ88名のインターンシップを実施しました。 単位を修得できる就業体験科目も開講しました 。 5人の受入学生を日本国内企業で行われた5日間連続・泊まり込みのインターンシップに参加させ、日本の中小企業の仕事ぶりを肌で感じさせる機会を提供できました。
・実学教育強化の一環で「日露ビジネス講義」等、新たに4科目を新設し、学生にビジネスの知識と意識を高めさせました。
・「日露タンデム学習」をサマースクール時に限定せず、通年的に日露学生交流の場として実施することを始めました。
・受入学生と外部教育機関(創価学園、近隣小学校)との間の交流を活発化させました。