第三回日露大学協会総会に参加

2021年9月16日(木)

「日露経済協力・人的交流に資する人材育成の推進」をテーマに掲げ、第3回日露大学協会総会(第9回日露学長会議を兼ねる)がオンラインで、開催されました。本学からは、松隈潤副学長(国際等担当)、沼野恭子教授(大学院総合国際学研究院)、新井滋特任教授(大学の世界展開力強化事業(ロシア)コーディネーター)、職員2名が参加しました。

日露大学協会は2016年12月に開かれた日露首脳会談の場において、日露の大学間交流強化を目的に、両国の高等教育機関の代表間で「日露大学協会」についての覚書が締結されたことにより設立されたものです。同協会総会は1年半ごとに日本とロシア間の持ち回りで開催されることになっており、2018年5月に第1回が札幌で、2019年9月に第2回がモスクワで開催されました。今回は新型コロナウイルス感染状況の影響を受けて当初予定から半年延期のうえ、2年ぶりの開催となりました。日本からは本学を含む27大学(新規加盟3校)、ロシアからは22大学(新規加盟6校)、さらに日露企業関係者や日露学生フォーラム参加学生も集まり、総勢約140名が参加しました。

来賓の挨拶の中では、これまでの教育分野における両国の連携が更に強化され、コロナ渦においても緊密な連携や学生交流の深化に期待が寄せられました。また北海道大学とモスクワ国立大学の学長から、これまでの協会活動紹介を中心とする基調講演がありました。その後のセクションの一つとして、本学を含む日露の6大学(それぞれ3大学ずつ)の学長あるいは副学長が「学生交流と専門人材育成」をテーマとする事例報告を行い、それぞれの取組におけるグッドプラクティスを披露しました。本学を代表して松隈副学長が、「How we foster business talent(「ビジネス人材をどのように育成しているか」)」というテーマで、大学の世界展開力強化事業(ロシア)「日露人的交流の飛躍的拡大に貢献するTUFS日露ビジネス人材育成プログラム」の取組状況について報告しました。

松隈副学長
発表資料

 

新井特任教授

 

 

報告に対して、コロナ渦でのオンラインを活用したインターンシップについて質問があり、新井特任教授が、2019-2020年度に実施した「J-Anime Meeting in Russia」を例にあげながら的確に回答しました。

 

また、日露学生フォーラム(9月12日、13日)の成果について日露の学生代表より発表があり、日露学術フォーラム(9月14日、15日)の成果については、北海道大学(SDGsの取組)、新潟大学(医学教育)より発表がありました。

最後に、次回第4回日露大学協会総会(第10回日露学長会議)は、2023年にモスクワ大学主催で開催予定であること、会全体の議論のまとめについて確認され、寳金清博・北海道大学総長・Victor Sadovnichiy ・モスクワ大学総長により、共同コミュニケの署名が行われ、採択されました。

左:寳金清博・北海道大学総長、右:Victor Sadovnichiy・モスクワ大学総長、中央:牛木辰男・新潟大学学長(モデレーター)