2020年度の実績

■ 交流プログラムの実施状況

・コロナ禍に対応した交流プログラムを実施した。

オンライン・サマースクールに参加した日露の学生たち

交流プログラムにおける学生のモビリティ

○ 日本人学生の派遣
・ 短期派遣:後述のJ-ANIMEに7名が参加した。
・ 長期派遣:協定校の遠隔講義に9名 J-ANIMEに8名が参加した。

○ 外国人学生の受入
・短期受入:渡航を伴うサマースクールの実施形態をオンラインに変更し、日露学生の双方向性を確保しながら「日露タンデム学習」、「国際日本学」、「字幕翻訳演習」を実施した。参加者は本学から29名、ロシアの6協定校から27名。参加者全員に単位を付与した。また、J-ANIMEに1名が短期で参加した。
・長期受入:10月にモスクワ国際関係大学から2名、ロシア国立人文大学から5名、極東連邦大学から1名、合計8名を受け入れた(尚、他の6名はJ-ANIMEに参加)。日本語に加え、日本の文化及び社会関連科目を中心に学び、我が国の文化・社会・経済について受入学生の理解が深まった。

 質の保証を伴った大学間交流の枠組形成に向けた取組
・コロナ禍のため本学教職員のロシア派遣を見送ったが、Global Japan Office (GJO)を設置している高等経済学院との間で、オンラインでの取り組みについて意見・情報交換を行った。同大学の教員によるオンライン講義の可能性について、2021年の実施に向け、協議を継続することで一致した。

 外国人学生の受入及び日本人学生の派遣のための環境整備
 (ロシア6連携校学生の受入)
・プログラムコーディネーターと留学支援共同利用センターの連携により、受入の準備、到着してから帰国までの新型コロナウイルス感染対策に伴う各サポート等を、受入学生に提供した。

 (本学学生の派遣)
・サポート体制は整っていたが、コロナ禍により派遣を見送った。

 事業の実施に伴う大学の国際化の状況、情報の公開、成果の普及
・(国際化)2020年度は取組をオンライン化したうえで、日露の学生が交流する機会を確保した。

・(情報の公開、成果の普及)本交流プログラムの広報・情報発信のためのホームページにより インターンシップ、実学教育、交流活動等、本事業の取組実績をリアルタイムで発信した。 

 グッドプラクティス等
(実学教育強化の取組)
 ・ ロシアビジネスに従事し実績を上げてこられた方々の知見を学生に伝えるリレー講義「日露ビジネス講義」 を春学期にオンラインで開講し、49名の学生が履修した。過去2年(2018/2019年)で未カバーだった文化交流、観光、食品、林業、漁業の分野についての講義もあり、多様性が増した。
・ 秋学期にビジネスロシア語の授業「駐在員のロシア語」を前年に引き続き開講した。単なる言葉の置き換えではない、ビジネスの基礎知識(マーケティング、インコタームズ、ロジスティクス、財務諸表、人事労務管理等)を教授したうえでの実務的ロシア語教育を行った。

プロの声優をゲストに迎えた トークショーの一コマ

事業参加型インターンシップ J-ANIME MEETING IN RUSSIA”)
・ 日本映像翻訳アカデミー(JVTA)が主催、本学が共催したオンラインアニメイベントが11月14、15日が行われた。準備は約1年前から始まり、JVTAのマネージメントのもと本学の学生22名を含む日露の学生79名がさまざまな期間にわたりインターンシップに取り組んだ。学生たちは作品選定、協賛企業開拓、上映権利者との交渉、翻訳作業、PR、クラウドファンディング、上映会運営に主体的に取り組んだ。延べ視聴者数:5000人超。