本事業の目的と概要

<目的> 
 本事業は、言語力、ロシア及び日本に関する教養・知識、経済についての知見、交渉力・調整力を合わせもち、両国間の経済・文化交流を現場で支える高度な「日露ビジネス人材」を育成すること、これにより、貿易・金融、観光・交通、農林水産業、製造業・IT、医療通訳、報道、文化交流等の多様な分野で日露経済活動を活性化させることを目的としています。

<概要> 
 ロシア6協定校(モスクワ国立大学、モスクワ国立国際関係大学、ロシア国立人文大学、国立研究大学高等経済学院、サンクト・ペテルブルグ国立大学、極東連邦大学)と連携しつつ本事業を実施します。以下の3種の交流プログラムにより、各大学が行っている「ロシア関係」「日本関係」「実学的な経済関係」の教育をさらに強化します。
 なお、本事業の推進責任者沼野恭子・大学院総合国際学研究院教授が、プログラムコーディネーター新井滋・特任教授が務めます。

1)短期留学プログラム
 本学・ロシア側大学は、それぞれ、「ロシア」「日本」を専攻する学生を、学部1年次、2年次を中心に短期海外留学により交換し、それにより教育の基礎を固めます。

2)長期留学プログラム
 本学・ロシア側大学は、それぞれ、「ロシア」「日本」を専攻する学生を、学部3年次を中心に交換し、参加学生は先方大学においてロシア・日本の経済・社会・文化を専門的に学びます。

3)インターンシップ・プログラム
 本事業では、参加学生にインターンシップの機会を提供します。一部のインターンシップ・プログラムは、世界教養プログラム「就業体験科目」として開講し、事前学習・事後学習合わせ2単位を付与します。東京外語会モスクワ支部などの協力により構築した「TUFS日露ビジネスネットワーク」により、多様なプログラムが提供されます。

 このように短期・長期留学にインターンシップを組み合わせることにより、日露協力プランの第8項目「両国間の多層での人的交流の飛躍的拡大」に結び付く貿易・金融、観光・交通、農水産業、製造業・IT、医療通訳を含む通訳翻訳、報道分野で活躍する人材を養成します。

 また、上記目的を達成するために学生自身が到達すべき具体的指標を盛り込んだ RJI  (Studies on Russia, Japan, and Internship) プログラムを導入し、本学のロシア語専攻学生に対し積極的な参加を働きかけています。

事業概念図 (PDFはこちら