日露学生交流セミナー(2018年12月)


2018年12月11日(火)

三井物産様によるロシア教育プログラム・ロシア学生日本研修プログラムの一つとして本学にて「日露学生交流セミナー」が開催されました。

同社では社会貢献活動の一つとして、2007年から主にサンクト・ペテルブルグ大学の学生向けに寄付講座や短期訪日研修を行っています。本年度は12月1日から14日の日程で計5名の学生・院生が訪日しました。いずれも国際関係や日本学を専攻する優秀な学生たちです。訪日学生らは、東北の被災地、京都、広島での視察、東京本社で研修を受ける合間に本学を訪問してくれました。一方、本学からはロシア協定校での交換留学を経験した3人を含む5名の学生がセミナーに参加しました。


セミナーでは 本学の 新井 滋 特任教授よりロシア語で東京外国語大学の沿革と世界展開力強化事業(ロシア)について紹介があった後、本学の鈴木義一教授がモデレータとなり、今後の二国間関係をテーマに、日露の学生の間で日本語・英語・ロシア語が飛び交う活発なディスカッションの場となりました。今日のロシアでは、国際情勢や就職機会の関係から一般的に「英語」、アジアの言語では「中国語」や「韓国語」を選択する学生が圧倒的な状況となり、日本語のプレゼンスは低下しているのが現状です。そこでまずは鈴木教授から日露市民レベルにおける好感度の現状について、貴重な統計を踏まえたプレゼンテーションがありました。学生らは提示された問題意識を共有し、日露関係改善のためにできることは何かをテーマに、率直な意見交換を行いました。議論の中では、現状改善のためには政治レベルの対話だけでなく、市民交流の重要性を主張する意見が多く聞かれました。ディスカッション後は自由歓談の時間となり、学食のランチを一緒にとりながら貴重な交流の時間を楽しみました。

セミナー後に歓談する日露の学生たち

実施概要

日時:2018年12月11日 10:00 – 13:30
会場:本学・総合文化研究所会議室

三井物産様ご担当:
・細川勝徳 様 -  環境・社会貢献部 社会貢献室
・Rudenko Olga様  – 三井物産モスクワ有限会社 Corporate Planning department

ロシアからの学生(以下敬称略):
1  Solomko Artem  – サンクト・ペテルブルク国立大学 東洋学部
2  Serebryakova Svetlana  –  同上
3  Zarifov Iskander             –  同上
4  Raupov Ismoil  –  ロシア外務省付属外交アカデミー 国際関係・国際法学科
5  Konnova Ekaterina        –  同上

本学学生:
1  及川 結      –  サンクト・ペテルブルク大学での交換留学経験者
2  横山 英慈     –  同上
3  宇都宮 海    –  極東連邦大学(ウラジオストク)での交換留学経験者
4  大串 柚香
5  安西 義英