ユニオン楽器でのインターンシップ(就業体験科目)

★上の集合写真:(右から)アワズベクさん、家老さん、深江さん、石田さん(以上ユニオン楽器様)、アルチョームさん、ヤロスラフさん、イリーナさん、アレクサンドラさん、アリーナさん (日本人は苗字、他はファーストネーム)

2019年2月11日(月)から5日間にわたって本学の学生を対象としたインターンシップを ㈱ ユニオン楽器様で実施していただきました。就業体験科目として実施された今回のインターンシップにはロシア協定校からの受入留学生5名が参加しました。インターンシップのタイプとしては、会社ツアー・仕事観察・業務補助の3つをカバーするものでした。

ユニオン楽器は1979年に設立された鍵盤楽器の専門商社です。創業から着実に事業を拡大し、鍵盤楽器専門店として日本で最大級の売り場面積を誇っています。現在では販売事業のほか、ピアノのリニューアル生産事業、音楽教育事業にも着手し、関東圏の各地で音楽教室「リトミックランド」を運営しています。2012年にはハノイに工場及び大型販売店(ショールーム)を開店・開業しました。また2019年にはカンボジアでシアヌークビルに工場およびプノンペンに販売店も開業しました。同社の商品は世界60カ国以上の国や地域で販売されており、『日本の楽器店』からグローバルにビジネスを展開する『世界の商社』を目指しています。

インターンシップに先立ち、本学にて新井コーディネーターが参加学生に対しインターンシップスケジュール、同社の事業概要を説明するとともに、マナー講習も行い、これを事前学習としました。

インターンシップ初日、全社員を集めた朝礼の場で石田峻之会長より歓迎の挨拶と激励を受けてから、輸出課の 刘 斌(りゅう・ひん)さんより事業概要について丁寧な説明がありました。その後、輸出課で船積書類作成の研修を行いました。翌日、学生らは販売店「ピアノパワーセンター」の店頭で様々な業務補助を2日間にわたって経験しました。研修の4日目、学生らは吉川市に位置する、最新システムを導入したリニューアル工場を訪問し、実際に修理の過程を学んだほか、在庫管理の業務補助を担当しました。最終日は音楽教室「リトミックランド」で実習を行いました。専門のインストラクターが指導する幼児たちのレッスンを補助し、最後にはロシア民謡を一緒に歌う様子も見られました。こうした現場体験を通じ、学生らは事業全般を理解することができました。また、このプログラムの最初から最後までウズベキスタン出身の輸出課社員・アワズベクさん(通称・アワズさん)が公私にわたり留学生をサポートしてくださいました。特に御礼申し上げます。最後に、石田健太郎社長を交えたレビューミーティングで意見・情報交換を行い、充実したインターンシップを終えました。

左はリトミックランドにて、右は吉川工場にて

翌週、事後学習として、5日間で知り得たこと、学んだことを参加学生全員がパワーポイントで発表するとともに、各自から報告書の提出があり、インターンシッププログラムが終了しました。

参加した学生の声

今回のインターンシップを通じて、日本の方々と仕事をすることがどのようなものかを学べ、とても有益でした。またシチュエーションごとに日本語でどのような話し方をしたら良いかも知ることができました。また、朝礼でのブリーフィングに参加することで、いま会社で起きていること、会社として注力すべきことについて社員全員でシェアするなど、仕事の進め方についても学びました。最も興味深かったのは、ピアノのリニューアル工場(吉川工場)での体験です。ピアノを分解し、組み立て、磨き、調律するだけでも滅多にできないのに、ピアノの演奏の手ほどきまで受けたのですから。私にとって記憶に強く残る経験をさせてもらいました。(ガブリコワ・アリーナ – 極東連邦大学)

* 実施概要

実施日:2019年2月11日(月)から同15日(金)までの5日間

場所:㈱ ユニオン楽器本社、ピアノパワーセンター(2店舗)、吉川工場、リトミックランド(2箇所)

ご対応(敬称略)

石田峻之  会長
石田健太郎 社長
家老貞夫  海外進出事業部長
深江麻衣子 輸出課次長
刘 斌(りゅう ひん)輸出課社員(中国出身)
ハミンジョノフ・アワズベク 輸出課社員(ウズベキスタン出身)ほかの皆様

参加学生:ロシア協定校からの受入留学生5名
ガブリコワ・アリーナ – 極東連邦大学
ガブリロワ・イリーナ、カジエワ・アレクサンドラ、ザレンビン・アルチョーム、イリャシチェンコ・ヤロスラフ – ロシア人文大学