エカテリーナ・マモントワさん(協定校からの受入学生)が、本学の授業にTAとして参加しました。
2018年10月5日から2019年1月11日にかけて、エカテリーナさんが沼野恭子大学院教授の担当講義「ロシア語II」にTAとして参加しました。業務の中でインターン生は日本人学生との会話表現演習に参加するほか、文学作品の音読、ディクテーションやディスカッションでのサポートなど、発音面を中心に多岐にわたる教務補助を行いました。インターン生は本学の教育現場を通して、外国語としてのロシア語教授の魅力と難しさに触れることができました。
以下にエカテリーナさんの感想を紹介します。
-「このインターシップは面白い経験で、日本語の勉強にもなりました。そして日本人とロシア人の交流にも役に立つと思います。日本人の友達ができました。」
以下は担当した教員からの講評です。
-外国語の授業を留学生にサポートしてもらう「留学生授業補助」は、正規の大学の制度として何年も前から実施されているもので、私は毎年この制度を用いて2年生のロシア語の授業をロシアからの留学生に手伝ってもらっています。大学で行えるアルバイトとして、留学生にもとても好評です。
2018年度の秋学期は、ペテルブルグ大学からの派遣留学生エカテリーナ・マモントワさんにロシア語授業をサポートしてもらいました。エカテリーナさんは呑み込みが早く、こちらがしてほしいことをよく理解して工夫を凝らし、授業を充実したものにしてくれました。
例えば、ディクテーションでは、聞き取りやすいスピードで音読し、学生たちの達成度をよく把握していました。会話では、恥ずかしがってなかなか話そうとしない学生たちにうまく質問をして答えを引き出そうとしたり、学生たちが関心をもちそうな話題を提供したりしました。テキストの講読では、微妙なニュアンスの語句を説明するのに適切なアドバイスをしてくれ、学生たちの発音矯正も怠りませんでした。
でも、何よりも大きな貢献は、グループ学習において、学生たちが自らテーマを決め、作文をし、プレゼンテーションをする際、アドバイスや添削などさまざまなサポートをしてくれたことでしょう。エカテリーナさん自身もプレゼンテーションの内容を楽しめたようです(「授業日誌」にある「ボルシチ鍋」は、日露の食文化を比較したプレゼンに出てきた料理名です)。
このように、この授業は、学生たちのロシア語4技能をバランスよく伸ばすことを目的としているため、さまざまな作業があったのですが、エカテリーナさんは、いずれもこちらの意図を量って上手に対応してくれました。授業後もエカテリーナさんと交流する日本の学生の姿が見られ、日露交流にもつながったようです。
*インターンシップ実施概要
実施期間:2018年10月5日から2019年1月11日まで
実施場所:東京外国語大学(3-11-1, Asahi-cho, Fuchu-shi, Tokyo 183-8534, Japan)
本学の対応:沼野恭子 – 本学大学院教授
参加学生:エカテリーナ・マモントワさん(協定校からの受入留学生)