2019年度の実績

 交流プログラムの実施状況
・整備した事業推進体制をベースに、短期留学、長期留学及びインターンシップの3種の交流プログラムにおいて学生の派遣及び受入を計画どおり実施し、派遣、受入すべてにおいて計画数を上回る実績を上げた。
日露学生が一緒に取り組むワークショップ
TUFSグローバルコミュニティ会合(モスクワ)に一堂に会した本学卒業生と留学中の本学学生と本学に留学経験のある協定校の学生たち
若葉台小の「国際理解」の授業で日露の学生が授業

 

交流プログラムにおける学生のモビリティ

○ 日本人学生の派遣

・ 短期派遣: モスクワ大学主催の “Two Cities – Two Universities Program”  (モスクワ・トベリ)、新プログラム“Hello, Vladivostok” 及び 極東連邦大学の“Far East – Russia” への参加を通じ、ロシア語とロシアの文化・伝統を学んだ。
・長期派遣:ロシア語の授業のほか、ロシアの外交政策、法律体系や文化、経済等を履修した。また、多岐に渡る業種・類型のインターンシップへの参加が、日露ビジネスの現場を学び、学生各人が伸ばすべきスキル、獲得すべき知識を認識する良い機会となり、高い目的意識を持って留学生活を送ることができた。

○ 外国人学生の受入

サマースクール時の「日露タンデム学習」

・短期受入:第2回日露ビジネスサマースクールを開催し、計画を2名上回る30名の学生を6連携校から迎えることができた。語学能力向上を図る「日露タンデム学習」、ロシア語による授業で日本についての理解を深める「国際日本学」の2部構成で、参加学生の満足度は非常に高かった。また本学の学生と交流を深めることができた。
・長期受入:日本語に加え、日本の文化及び社会関連科目を中心に学び、我が国の文化・社会・経済について受入学生の理解が深まった。
・多様なインターンシップの機会を提供することにより、学生の日本に対する理解が深まった。 

 質の保証を伴った大学間交流の枠組形成に向けた取組
・モスクワで行われた第2回日露大学協会総会(9月)の機会を捉え、プログラムコーディネーターがモスクワで協定校の担当者と会い、本プログラムの実施状況について報告し、意見交換を行った。また、1月に東京で行われた第2回日露産官学連携実務者会議では、極東連邦大学(交流校)や他のロシアの大学と情報・意見交換を行い、協力の可能性を探った。

 外国人学生の受入及び日本人学生の派遣のための環境整備
 (ロシア6連携校学生の受入)
・前年までに構築した、受入の準備、到着してから帰国までの、プログラムコーディネーターと留学支援共同利用センターの連携関係をより一層緊密化させることで、受入学生に満足して帰ってもらえた。
 (本学学生の派遣)
・現地(在モスクワ)コーディネーター、国立研究大学高等経済学院に設置した Global Japan Office(GJO)によるインターンシップのサポート等派遣学生への支援体制を継続した。派遣前、ロシアに特化した危機管理説明会を継続した。

 事業の実施に伴う大学の国際化の状況、情報の公開、成果の普及
・(国際化)事業実施により派遣・受入学生の絶対数と日露の学生が交流する機会が飛躍的に増えた。
・(情報の公開、成果の普及)本交流プログラムの広報・情報発信のためのホームページをより見やすくするとともに内容を充実させた。インターンシップ、実学教育、交流活動等、本事業の取組実績をリアルタイムで発信した。

 グッドプラクティス等
・ 多種多様なインターンシップを日本国内及びロシアで実施することができた。ロシア国内で19件、延べ70名、日本国内で17件、延べ69名のインターンシップを実施した。 単位を修得できる就業体験科目モスクワと東京で開講した。
・ 2020年度中にモスクワで実施する日本アニメフェスティバル「J-ANIME MEETING IN RUSSIA」の準備作業を事業参加型インターンシップとして位置づけ、本学学生 20名、ロシアの学生26名が参加した。本イベントは日本映像翻訳アカデミーの主催、本学共催で実施される「産学合同プロジェクト」で、1月の産官学連携実務者会議でグッドプラクティスの事例として取り上げられ、パネルディスカッションの形式で他大学の関係者に活動状況等をシェアする機会が得られた。
・ 実学教育強化の一環で「駐在員のロシア語(ビジネスロシア語)」を秋学期に新規開講したほか、「日露ビジネス講義」、「ロシア語医療通訳入門」を継続して開講し、学生の日露ビジネスへの認識を高めることに成功した。