第2回日露産官学連携実務者会議に出席

2020年1月31日(金)

 第2回日露産官学連携実務者会議が筑波大学東京キャンパスにて開かれ、19の日本の大学、30のロシアの大学、日本の省庁・自治体・企業・団体・ロシア大使館/通商代表部等計29の組織から  合わせて約 160名が参加しました。本学からは、沼野恭子教授・事業責任者、新井滋特任教授・プログラムコーディネーター、岩田佳久・国際化拠点室員の3名が出席しました。以下に概要を報告します。

【第1部 採択校活動状況報告会  9:00 – 11:50】

 平成29(2017)年度 大学の世界展開力強化事業(ロシア)の採択校(※)が活動報告を行いました。
 ※ 平成29年度採択校:本学、東京工業大、千葉大、金沢大、長崎大・福島県立医科大、東海大、近畿大

 本学からは沼野恭子教授が事業開始から2019年度に至る期間の短期留学、長期留学及びインターンシップの3種の交流プログラムの進捗状況を報告しました。

 他に、単位互換に焦点を絞った「日露人材交流委員会活動報告」、日露の学生3名による「日露学生連盟活動報告」、文部科学省と展開力事業採択校との意見交換、質疑応答がありました。

【第2部 日露産官学連携実務者会議本会議  13:00 – 17:00】
「2020~2021年の日露地域交流に際しての日露各地の人材育成における産官学連携体制及び地域コンソーシアムについての紹介・情報共有」 

 外務省、経済産業省、ロシア大使館、ロシア通商代表部の各代表からの挨拶の後、日露経済協力と外国人材採用を見据えた取り組みとして、ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所・調査部長の中居孝文氏が「人材育成に資するロシアNIS貿易会の取り組み」について、ならびにジェトロ・企画部海外地域戦略主幹(ロシア・ユーラシア)・海外調査部主幹の下社学(しもやしろ・まなぶ)氏が「ジェトロの高度人材活用の取り組み」について発表。次に、ロシア各地(4都市)の日本関係地域コンソーシアム、日本各地(3地域)のロシア関係地域コンソーシアムの紹介がありました。

パネルディスカッションの様子

 その後、大学と企業等とのパネルディスカッション(15:50-17:00)が行われました。テーマは「2020~2021年の日露地域交流年における、地域単位での日露経済協力と人材育成の展望」。このパネルディスカッションに、ウラル連邦大学附属 FANUS-UrFU研修センター代表とともに、本学の沼野教授、新井特任教授、日本映像翻訳アカデミー㈱(JVTA)の浅川奈美シニアマネージャがパネリストとして参加しました。沼野教授が本学のインターンシップ(就業体験科目含む)の取り組みの概要を説明するとともに、国際的インターンシップの機会として本年5月にモスクワで開催される J-ANIME MEETING IN RUSSIAについて、JVTAの浅川さんとともにプレゼンテーションを行いました。さらに本学のインターンシップの位置づけ等についての会場からの質問に答えるなど、多くの大学が関心を持つインターンシップをめぐる問題や課題について有意義な意見・情報交換ができました。

(左から)コメンテーターの下社氏・ジェトロ、パネリストの新井特任教授、沼野教授、浅川氏・JVTA

 前回の実務者会議に続き、参加した他の日本の大学、ロシアの大学とのネットワーキングを強化する良い機会となりました。

(参考)
 第1回会議は 昨年(2019年)2月28日に今回と同様 筑波大学東京キャンパスにて行われました。

関連情報)
 1. ジェトロのビジネス短信に掲載された記事

 2. 北海道大学・新潟大学が取り組む HaRP(日露経済協力・人的交流に資する人材育成プラットフォーム)のホームページに掲載された記事
実務者会議概要
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