本学は本事業を国内の大学としては単独で推進していきますが、その理由は:
① 本学は、明治6年以来のロシア語教育の歴史をもち、国内で最も質の高いロシア研究・ロシア語教育体制を構築しています。これにより、すでに日本とロシアの経済関係、文化交流を支える多くの人材を輩出しています。
② 本学の同窓会である「東京外語会」モスクワ支部等の協力により、本学卒業生による、「TUFS日露ビジネスネットワーク」がすでに構築されており、これにより多様なインターンシップの機会を提供することが可能です。
③ 海外の連携対象となるロシア6協定校との間では、教員間、留学担当職員間で密接な連絡体制がすでに構築されています。また、国立研究大学高等経済学院には、日本教育・日本語教育を支援することを目的とした本学の Global Japan Office(海外拠点)が設置され、本拠点を核にロシアの主要大学と組織的・継続的な連携教育が実現可能となっています。
④ 本学の担当教員、及びプログラムコーディネーターは、ロシア語が堪能であることに加え、ロシアの歴史・文化や地域研究に精通しており、本学が主幹となり本事業を運営することが可能です。
☆ 世界展開力(ロシア)WG
運営委員会(世界展開力(ロシア)WG)を設置し、ロシア語・ロシア地域を専門に研究している本学教員と、本プログラムのコーディネーター、本学全体の国際化・留学支援の部署が複数参加し、プロジェクトを推進していきます。
☆ 外部評価委員会
本事業に関し、実業界やロシアとの交流に関わる関係者などから構成される「外部評価委員会」を発足させ、毎年外部評価を実施することにより、本プログラムのPDCAサイクルを構築します。
☆ 関係大学間の連絡体制の整備
◆ 関係大学間の連絡・情報共有体制
- 6協定校の教職員間における密接な連絡体制の構築
◆ 卒業・修了後の継続的サポート
- ロシアにおいては協定発効以来、招聘した外国語教員や本学に留学したほぼ全学生との連絡網が実現
◆ リスク管理への配慮
- 緊急時には「ただいま海外留学中」サイト等を活用したリスク管理の実施
- ロシア6協定校との連絡体制の維持
- 高等経済学院に本学の在外オフィスを設置し在モスクワ・コーディネーターを配置
☆ 外国人学生の受入のための環境整備
◆ 留学生の在籍管理
- 留学生課、教務課が全留学生の在籍を厳密に管理
◆ 留学生へのサポート体制
- 適切な履修指導、チューター学生の措置
- シラバス集、履修マニュアル、履修案内は日英両言語の冊子で配布の上、HP公開
- Global Admission Office、留学生課、保健管理センターへの英語対応可能な職員の配置
- 国際交流会館における必要室数の確保、一部は宿舎として運用
- 国際交流系の公認学生団体や「東京外国語大学留学生支援の会」による交流や支援のためのきめ細やかな活動
◆ 事前の情報提供
協定校に対し、派遣留学応募に関する資料を送付および英語でHP掲載
◆ 産業界との連携
- グローバル・キャリア・センターによる留学生に特化した就職支援説明会の開催、インターンシップ派遣、TAMA協会を通じた首都圏中小企業とのマッチング (2016年度)
- 受け入れ学生を対象に、産業界と連携しての講義の提供
- 日本・ロシアの国内で日本企業等でのインターンシップ機会の提供
☆ 日本人学生の派遣のための環境整備
◆ 留学中の相談体制
- 留学中の全学生を「ただいま海外留学中」サイトにより管理、必要な情報の提供
◆ 留学前・留学中・帰国後のサポート
- 留学前:①留学支援共同利用センターによる留学支援、②各専攻語教育組織が行う個別留学指導の両面からサポート
- 留学中:「ただいま海外留学中」サイトを通じ、帰国後の履修手続き・就職活動情報の発信。また滞在する国・地域ごとにきめ細かく海外の安全情報や生活上の注意事項、単位認定に必要な手続き等の説明を発信
- 帰国後:留学期間の長短を問わず、帰国後のレポート提出の義務付け
◆ 留学先に関する情報提供
- 『海外留学制度の手引き』の作成および配布
- 帰国学生による報告会の年2回開催、情報の提供
◆ 安全管理
- 『海外旅行・留学危機管理ハンドブック』の作成と配布
- 外務省渡航情報をもとに、渡航の是非を決める基準の決定
- 「ただいま海外留学中」サイトを通じ、派遣学生との連絡網の構築
◆ 産業界との連携
- グローバル・キャリア・センターによりインターンシップ体験機会の提供
- 「就業体験」科目の設置、インターンシップの単位化の実現
- 産業界と連携した授業の留学前履修