参加学生の生の声 – オンライン TUFS日露サマースクール 2020


本学学生からのフィードバック

– とても面白く、ためになった。特に、オンラインだからこそ、チャット機能を使って言葉を直すと同時にスペルも知ることができて良かった。

– 国籍を問わず学生は割とシャイということもわかりました、特に最初はお互い何を話したらいいかわからなかったので顔合わせは1対1で行った方がいいと思いました。講義は日本語の資料があって助かりましたがロシア語を聞くのはやはりまだ厳しかったです。

– 3年生や4年生のロシア語力に触れたことも大きな刺激となった。二週間ロシア語を聞いていて、リスニング力は向上したと思う。段々と雑音が言葉に変化し、単語を聞き取れるようになったし、聞いた言葉が文として頭の中で再生されるようになった。

– 作文までするタンデム学習は初めてでしたが、作文のおかげで文法ミスだけでなく、より自然な言い方を学ぶこともできました。

– ロシア人が私より日本に詳しいと思うところが結構あったり、「日本語でこの言葉は何と言う?」と聞かれたときに答えられなかったりした。このため、日本語も日本文化もしっかり見つめ直そうと思った。また、ロシア人の視点から見た、より詳しいロシアについて知ることができた。このため、ロシア語学習のモチベーションが上がり、ロシアにより行きたくなった。

– 同年代のロシア人の友達が増えた点は本講義の成果の一つであり、字幕翻訳を手掛けることができた点も貴重な体験であったと振り返る。

– ロシア語学習歴が一年程度の私には、自分の今のロシア語力を実感することができたのでとても良い機会だった。また字幕翻訳に関しても、すべてが初めての経験だったので純粋に楽しかった。翻訳作業の難しさと醍醐味が少し理解できたように思う。

– 昨年度は自分の言いたいことがうまく表現できず、相手のロシア人に助けてもらうことがとても多かった。しかし今回は多少の文法の違いを気にせず、自分の言いたいことをとにかく伝えることを重要視して、わからないことは即座に聞き返すことを意識した。

– 観光や文学についてのレクチャーはロシア語のみでは十分に理解できない部分もあったが、翌日に相手のロシア人にわからなかった内容を教えてもらってなんとか補えたと思う。

– 思い切って参加してみて本当に良かったし、貴重な経験ができたと思った。なぜなら、ロシア語に対するモチベーションが格段に上がったし、ロシア人の文化を知ることができたし、ロシア人がこんなにも日本のことを知っていて、興味を持ってくれていたのがうれしかったからである。

– タンデム学習は4回しかなかったが、もっとやりたかったと思ったし、日々自分のロシア語が少しずつ上達していき、少しずつ会話できるようになったのがうれしかった。

– タンデム学習だけでなく、講義がその間にあったので毎日新鮮で面白かった。ロシア語そのものに関する講義ではなく、ロシア語ネイティブ講師によるロシア語での講義を聴く機会は非常に貴重なので、このような体験ができて良かった。

– 実際にネイティブスピーカーと話すことでしか得られないものも多くあると思うので、日本にいながらこのような経験ができるのはとてもありがたかった。

– 積極的にロシア語で会話することができたが,作文ではケアレスミスが多くなってしまっていたので,短い時間でも正確な文法を用いて正しい文章が書けるように日々練習していく必要性を感じた。

– ロシア人学生に日本語の勉強方法を聞くと、日本語のアニメやドラマなど実際に私たち日本語ネイティブが見るようなものを視聴したり、会話クラブ等を活用したりして日本語を話す練習をしているとのことだった。

– また、日本語について聞かれてもパッと答えられない質問も多く、自分の母語である日本語を客観的に見直すいい機会になった。

-1番の収穫は、字幕翻訳ワークショップがあったことである。字幕翻訳は私が言語を志したきっかけであり、それを改めて気づかせてくれたこのワークショップは、私にとって恩師とも言える。再び言語学習へのモチベーションを高めてくれた時間だった。

– もし対面だったらこのタンデムに参加していなかっただろうと推測する。私は大集団が一斉に話しているところでは聞き取りが少し難しいからである。今回のような1対1のタンデムでは静かに学習が進められたので、それが非常に嬉しかった。私としては、対面でもオンラインでもやってほしいという思いが少しある。

– プロホロワ氏の講義は、日本文学を読むことも多いが客観的に分析する機会はこれまで無かった私にとって非常に興味深かった。孤独やアウトサイダーが現代文学において主要な主題となるなるのは、同調圧力が強く均質的な社会を反映したものだと捉えることができるように思う。また、日本の現代文学の幸福や孤独、自由に関する講師の指摘は非常に納得できるものであったが、同時に私は幾つかの現代ロシアの文学作品にもそうした価値観を見出せることができるようにも思った。例えばウリツカヤの『ソーネチカ』などである。

– 字幕作成のワークショップは、タンデム学習とはまた異なる刺激を与えてくれた。「行かないで」という台詞の字幕を考えた際、登場人物らが走っていることについて失念したまま、Не уходитеという字幕案を提出してしまい、講評で問題点を指摘されるまで全く気付くことができなかった。また、字幕案を作成する際、英語字幕を作成するならば、«Don’t leave me» のようなものにするだろうと考えたが、ロシア語における字幕文化を把握し切れておらず、直訳に至った。

– ロシア人学生から、人気の本、ロシア人から見た日本文化についても知れて大変勉強になった。

– 年の近いもの同士で教え合うタンデム学習だったからこそ大人の先生と一対一で話すよりもプレッシャーを感じず気楽に実践的なロシア語を学ぶことができたと思う。

– 全体としてロシア語だけではなく、ロシア人の価値観や生活、日本についてのイメージなどをきくことができたので私にとって非常に有意義な2週間だった。

ロシアの学生からのフィードバック

–  Воркшопы были полезны с точки зрения техники и практики аудиовизуального перевода. Очень понравилось то, что была дана возможность сначала попытаться перевести самостоятельно, а затем, работая в группе, обсудить и другие варианты перевода.

字幕のワークショップは大変有益だった。最初に自分で翻訳した後にグループで他の学生の翻訳を議論できたのがよかった。

– Окунуться в японскую культуру и язык – незабываемое впечатление. То, что школа – онлайн только плюс. У меня пока нет возможности поехать в Японию и друзей у меня там нет, но, благодаря занятиям у меня появилось много собеседников, которые также интересуются моей страной и языком.

日本語と文化にどっぷり浸かれたことは忘れられない。オンライン授業はプラスだと思う。日本に行くことはできないので友達がいなかったが、授業のお陰で私の国の言語や文化に興味を持ってくれる話し相手ができた。

– Хотелось бы, чтобы, например, тандемное изучение языков можно было бы практиковать не только на таких программах, но и во время учебы в университете, поскольку этот опыт оказался очень полезным для практики изучаемого языка.

このようなプログラムだけでなく、大学の授業でタンデム授業を受けられたらと思う。言語学習の実践に大変有益だと思うからだ。

– Также, благодаря тандемному обучению я чувствую то, насколько важна профессия япониста и как важно продолжать развивать двусторонние отношения с Японией

タンデム学習のお陰で日本専門家という職業はどれほど重要で、日本との両国の関係を発展させることが重要だと分かった。

– Воркшоп по субтитрам тоже был очень интересным, но жаль, что не было дано никаких пояснений по программам для создания субтитров и их использованию.

字幕のワークショップは面白かったが、字幕をつけて運用するプログラムについての説明がなくて残念だった。

– Мне, как человеку стеснительному, очень сложно преодолевать языковой барьер, но тандемное обучение позволило легко справиться с этой проблемой.

私は恥ずかしがり屋なので、言語の壁を超えるのが難しいが、タンデム学習ではその問題を簡単に克服できた。

– Практика языка с носителем – настоящая роскошь

母語話者との言語学習は本当に贅沢だ!

– Также мастер-классы по переводу субтитров – это бесценный опыт. Буквально из первых уст мы узнали о правилах перевода и о его подводных камнях. 字幕ワークショップは貴重な機会だった。最初から翻訳の規則と何に気を付けなければが分かった。

– Было интересно, но слегка неудобно, что приходилось это делать онлайн из-за непривычки.

興味深かったが、慣れないためオンラインが不便だった。

– (Практика языка) Помогает лучше понять культуру, интересы, взгляды, и немного мышление собеседника-иностранца. (言語のプラクティスによって)話相手の文化、興味、物の見方、考え方を理解できる。

– Придерживаюсь своего мнения, что тандемное изучение языка – один из самых эффективных способов изучения языка на продвинутом уровне. Также, тандемное изучение в оффлайн режиме мне кажется более интересным в силу большего эмоционального обмена и персонализации общения, чем онлайн тандем

やはりタンデム学習は上級者にとってもっとも効果的な言語学習法だと思う!オフラインの方が気持ちのやり取り個人的な交流ができてもっと面白いが。

– Общение в небольших группах и тихой обстановке позволяло полностью сконцентрироваться на своих мыслях и том, что говорил собеседник.

少人数での会話は静かな環境で自分の考えや相手の話にとてもよく集中できた。

– Я смогла обрести ценный опыт живого общения с носителем и умения творчески подходить к решению нестандартных ситуаций, возникавших, например, в попытках объяснить свою мысль при незнании подходящего слова.

ネイティブと実際に話す貴重な機会を得られ、、普段はない、例えば、適切な言葉が見つからない中で自分の考えを説明する技術を得ることができた。

– Здорово, что получилось посмотреть взглядом «изнутри» на темы, которые не так часто поднимаются в России. А лекция по литературе натолкнула на мысль о том, что существует так много современных писателей, чьи произведения стоит прочесть, чтобы лучше понять особенности менталитета и заново открыть для себя привычные вещи.

ロシアではあまり話題にならないようなテーマに「内側から」の視点を見ることができたのがよかった。文学のレクチャーでは読むべき近代作家の作品がたくさんあることを知り、そのことでメンタリティーを知り、自分には一般的でないことを発見できる。